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Conter Strike Online
(カウンターストライク オンライン)
ベータテスト


ジャンル:TPS
機種:PC
開始年:2009年7月
開発会社:Nexon

公式ウェブサイト

正式サービス時のレビューはこちら
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2009年7月

デモの紹介・感想

紹介

『Conter Strike Online (カウンターストライク オンライン)』( 以下CSO)は韓国のNexsonが開発と運営を行っているFPSだ。
元々『カウンターストライク』というゲームが存在していて、それをオンラインゲームに作り替えたものでもある。
『カウンターストライク』はeスポーツの大会に何年も採用され続けている名作であり、2000年の発表以降、世界で最も多く遊ばれているFPSとなっている。
後発のFPSに与えた影響も根強く、FPSを語るならば絶対に外せないゲームでもあった。

韓国製のオンラインFPSはすべて『カウンターストライク』のパクリでもあったので、ようやく本物を継承するゲームが現れたことになる。
ただ、本物がくるからといって人気が出るかどうかは別の問題だ。
『カウンターストライク』は上級者と初級者の実力差が出やすく、またシステムが割と複雑なので初心者が寄りつかない可能性は高い。
そのためかどうかは分からないが、初心者向けサーバーでは武器の命中率を上げ、敵の当たり判定が大きくなっている。

競技志向のゲームだけあって、グラフィックは明らかに数年前のレベル。
しかし逆に言えば動作環境が非常に低めであるので、ノートパソコンでも問題なく動作できると思われる。
ゲームモードは元のゲームそのままの「オリジナル」や、練習用の「チームデスマッチ」、そして今後搭載予定ではあるが「ゾンビモード」もあるそうだ。
マップに関しては元のゲームにあるもんが定期的に追加されたり、新規マップが用意されている。
既に完成しているゲームの要素を追加していくだけなので、アップデートは頻繁に行われていくと予想できる。

Conter Strike Online (カウンターストライク オンライン) CSO クソ ベータテスト レビュー 画像1

感想

ダメな点
まあ、その、『CSO』はダメなゲームだ。
自分にとっての『CS』が美化されているのかもしれないが、ここまでダメだったとは思いたくもない。
『CSO』がダメになってしまったのは、無理矢理オンラインゲーム化したところに原因がある。
オンラインFPSでは、自分の使いたい武器をゲーム内ポイントで購入するというシステムになっている。
ゲーム内ポイントは、ゲームをやっていくと自然にたまる。
ところが『CSO』では武器の値段が高すぎるのが問題だ。
他のオンラインFPSと違って、両チーム側(テロリスト側と特殊部隊側)で使う武器が違う上に、試合で使う武器の種類が多いため、オリジナルの『CS』と同じようにやろうとすると膨大なポイントが必要になる。
武器自体も三日間の使用権利から購入できるため、必要とされるポイントが高い。
ここら辺はどっぷり浸かって『CSO』をやるなら問題はないが、短い時間にさっくりとやりたい人は弱い初期武器を使うしかない。
強くなりたければ課金して強い武器使ってね、というのはFPSでは絶対にやってはいけない。

次におかしい点はクライアントかサーバーの問題だ。
クローズドベータの頃と比べればましになったが、日本国内のサーバーとは思えないほどラグが大きくて画面もガクガクしている。
普通のゲームだと日本(東京)のサーバーにつないでいる場合、私はPingは30前後なのだが、このゲームだと平気で50はある。
しかも数値が上下にぶれまくっているので、通信環境が悪いとことは明らかだ。
サーバーがクソなのか通信設定がダメなのかは分からないが、改善を求めたい。
オンラインゲームの課金とは、運営が不正プレイヤーの撲滅したり快適な環境の提供することへの対価である。
現状では課金する価値を見いだせない。

そしてコンフィグの設定が行き届いていないのも不満だ。
一応ゲーム内にてある程度設定を行えるのだが、かゆいところに届かない。
元のゲームでは自分で好きなようにコンフィグを書き換えることで自分の思い通りにゲームを行えた。
(私は武器購入のボタンはファンクションキー、ラジオチャットはテンキーに割り振っていた)
最低でもこれらのことがコンフィグから出来るようにするべきである。

Conter Strike Online (カウンターストライク オンライン) CSO クソ ベータテスト レビュー 画像2
崩壊ぎみのゲームバランス
オリジナルゲームモードを16人以下で回すのは全く問題はない。
これは長年遊ばれ続けてきたゲームそのままなので、ゲームバランスは絶妙だ。
ただ、使用武器の購入権利の差がある点は気に入らない。
問題となるのは人数が20人以上になるときや、「チームデスマッチ」というゲームモードである。
『カウンターストライク』は人数が多くなると、守り側のチームが圧倒的に有利になる。
今のところ、『CSO』では30人近く入れるように設定してゲームルームをたてる人が多い。
こうなっては守り側のチームが圧倒的有利になってしまう。

そしてもっと最悪なのはチームデスマッチモードだ。
元々チームデスマッチ用に作られたゲームではないので、バランス崩壊が激しい。
ほとんどのマップに曲がり角や狭くなっている場所があるのだが、何度やっても両チームがそこでにらめっこになってしまいがちだ。
勇んで突っ込むとすぐに蜂の巣になるのが目に見えている。
人数が多くなるとこの傾向が顕著になってしまう。

そしてチームデスマッチでは自分の好きな武器を使うことが出来る。
そのことを利用して、一部の人は強力なスナイパーライフルを装備しつつスモークグレネードを投げてばっかりいる。
相手チームはスモークを抜けて敵陣に突っ込むのだが、相手のスナイパーライフルで仕留められて死亡してしまう展開になりやすい。
安全な場所で籠もりながらスコープを覗いて、クリックをするだけで気軽に敵を倒せるのだからたまったものではない。
ちなみにそのような強力なスナイパーライフルは値段が高い。

Conter Strike Online (カウンターストライク オンライン) CSO クソ ベータテスト レビュー 画像3
これはCSの後釜となるか?
新しいオンラインFPSのスタンダードとなるかどうかについては、無理だと言っておく。
サーバー周りの問題は時間が経てば解決してくれるとは思うが、根本的なシステムに欠陥がある。
ゲーム内ポイントを使用して強力な武器を買わなければいけないという仕様は、元のゲームの面白さを台無しにしている。
ゲームのバランスを無視した人数設定や、面白くもないチームデスマッチモードの存在はもっとよく考えて作り直した方が良い。
また今後導入されるゾンビモードの存在を見る限り、CSOは元のゲームシビアさを無駄に引き継いだお祭りゲームだと言える。
カジュアルゲーマー向けでもコアゲーマー向けとも言い切れない、微妙な出来になってしまっている。
その他
運営はネクソンなので、今後ゲームバランスを崩壊させる課金装備が出てくる可能性は高い。

スクリーンショットを撮ろうとするとなぜか一旦停止する。
ここに掲載している静止画はやたらと綺麗だが、実際に動くと全然ダメ。

動作がなんだか重いことをのぞけば、CS1.6との違いは殆どないと思う。

上級者が初心者を狩るゲーム。

Conter Strike Online (カウンターストライク オンライン) CSO クソ ベータテスト レビュー 画像4


まとめ

○良いところ
  • 動作環境がかなり低い
  • あのカウンターストライクを無料で遊べる
×悪いところ
  • 特に銃を撃ったときに画面がガクガクしている
  • ラグい
  • ゲームバランス無視のゲームモードや買い物システム
  • 初心者にはきついゲームシステム

△賛否分かれそうなところ
  • 必要最低限のグラフィック
  • 対戦型FPSにしては割とややこしいシステム
総評
元々しっかりものを下手にいじると、とんでもなくダメなものに生まれ変わるという好例だと思う。
変えるべきではないところを変え、変えるべきところを変えるとこういうゲームになる。
お膝元の韓国でも人気がないことから見ても、確実に失敗作だと言い切れる。
ただ、システム周りのダメさは一月1000円〜1500円程度の月額制だったなら解決していたかもしれない。
アイテム課金ゲームの問題点が浮き彫りになってしまっている。

まあでもカウンターストライクそのものなのは変わりがないから、CSOを手軽にやった後に気に入ったのならば本物を購入すればいい。
Steamで買えば1000円程度、パッケージでも3000円だ。
少しゲームの感触は変わるが、カウンターストライクソース(CSS)でも構わない。

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